キレる女懲りない男 黒川伊保子
人工知能の研究者が男性、女性の根本的な脳の構造上の違いを、科学の視点からアプローチ。
小気味良い文章、切れ味鋭いユーモアで男女の脳の違いを分かりやすく説明されてます。
男女間の脳の作りの違いから考え方が違くなることが理解できれば互いに寛容になれ摩擦もすくなるかも?
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些細なひと言に突然キレる。昔のことを蒸し返す。とりとめなく関係ない話をする。思い込みが激しい。根拠なしに「絶対これがいい」と断言する。まったく女は厄介だ。確かに女性脳は厄介だが、それゆえに潜在能を秘め、扱い方を間違わなければ、強い味方になって奇跡をも起こす(間違えれば敵になる!)。本書では、男女脳の違いをつぶさに解きながら、わかりあうための処方箋を示す。職場の人材活用に使え、恋愛指南になり、夫婦の老後の備えともなる究極の男女脳取扱説明書。
~Amazonより
男と女は別の系統の遺伝子を持つ相手に惹かれる。
色々な遺伝子を持つ子孫の方が生き残る確率が高いからだと著者。
感性、共感とプロセスを大切にする女性的脳、任務を確実に遂行し、秩序を重んじ理路整然と取り組み結果が全てと男性脳。
女性が過去の点在化してるものを有機的に結合し理非曲直と追いつめてくる。
私はこれ苦手だ。
話し合いの土俵にすら上げてもらえない。
だが本書を読んで謎が解けた。
女性が過去を持ち出すのは起こったことを覚えていて、事項を思い出し子供の急病や事故、イレギュラーに対処するという能力に必要な為だと著者は言う。
男性の体育会系な序列型社会、女性の横へ横へと展開していく世界観。
関連記憶を巧みに展開しその場、その時で適切なジャッジをしていく臨機応変な女性脳、一方の男性脳は全体把握、空間認識で世界を見る特徴。
男女の脳は全くの別物と考え、差異を理解し合うことができれば、互いにさり気ない気配りができ良好な関係が築いていけるのではなかろうか。
100%の理解は難しいが相手の味方を多角的にみるツール、切り口になるのが本書だ。
売れっ子ホスト女性客から苦情を言われた時、「あなたにそんなことを言わせるような気持ちを起こさせて申し訳ない」と謝る話は感動した。
咄嗟にこんな切り返しができる男を目指したい。
10年前の本になるがもっと早く読めばよかった。
他にもたくさん作品があるので読んでいきたい。
お一人でカップルで、またはご家族で楽しめる一冊だと思います。